プロフェッショナル

昼下がり
自宅に一本の電話
返事をする前に相手のマシンガントークは始まった

化粧品会社のセールスのようだ

相手にしゃべる隙を与えない
これはプロ中のプロかもしれない
ちょっと返事のタイミングをずらしてみても
絶妙のタイミングで話が続く

「この度はこの地域限定のお知らせです
 25歳から69歳までの女性対象に特別サンプルを
 お送りするものでございます」

もうこれしかない!
と決心して一言

「私その条件にあわないんですけど..」

「はい?」と相手の女性
「ということは70歳過ぎでいらっしゃるの?」
(ここですでに25歳以下は消去されている)

「はい そうです」

「えーとてもそんなお年齢には聞こえませんわ〜
 70歳過ぎとはおもえませんわ〜 
 もっと早くに使って頂けたら美しくなって頂けたのに
 残念ですわ〜」

嘘をついてしまったうしろめたさと
あっさりと納得されてしまったことで
なんだかへこんでしまった
そして美しくなるタイミングを失ってしまったようである
by sonorite2009 | 2009-10-15 17:33

sonorité からのお知らせ


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